秘録 齋藤次郎   

 2022年9月5日

 ある方から若林弁護士のご縁で 本を送って頂きました。タイトルは「秘録 齋藤次郎 最後の大物官僚と戦後経済史」,著者は毎日新聞の元政治部長です。

 平成5年に齋藤さんが大蔵事務次官に就任した当時,日本新党の細川連立政権が誕生し,消費税の税率は3%でした。齋藤さんは,新生党の小沢氏と共に福祉目的税7%の創設を目指したものの,細川内閣瓦解により実現しませんでした。

 退官後,自民党福田内閣時の大連立構想に関与したことは初公表のようです。その後,日本郵政社長等を務めています。

 本書は正に「秘録」といった内容で,齋藤さんが原体験から軍事力拡大を抑えるためにも財政規律を重視していたこと等,とても興味深く拝読しました。